おやつ物語:ゴルゴンゾーラとハチミツのピザ(スリーク)とアップルシナモンピザ(アジップ)

いい歳した大人が驚く、甘いピザの引力。(jam函館2010年3月号掲載)


スリークの『ゴルゴンゾーラとハチミツのピザ』
レギュラー1,200円・ハーフ800円


アジップの『アップルシナモンピザ』
600円(ドリンクセット)


ここ函館では、ありつけそうでなかなかありつけない「甘味系ピザ」。多種多彩な料理が気軽に食べられる昨今では珍しく、存在自体に新鮮味を感じながら楽しめる、言うなれば隙間グルメだ。
例えば市内本町のダイニング『sleek』(スリーク)の「ゴルゴンゾーラとハチミツのピザ」。
ベースは薄生地の長方形ピザ。それをまな板の上にのせて提供するのが同店流。ゴルゴンゾーラチーズの柔らかい塩気とハチミツのサッパリした甘味の相性の良さは、まさに文章での表現を困難にさせる絶妙ライン。主食としても、ワインのお供としても、シメのデザートとしても機能するユーティリティな人気メニューである。
「昔、修業先のレストランで先輩シェフが作ってくれた『フルーツピザ』がとても美味しかった。だから甘いピザには少しばかり思い入れがあるんです」と語るシェフ。肥えてるはずの舌が、きっと驚きの反応を示すはずだ。

北斗市の大衆イタリアン『Azzip』(アジップ)にも甘いピザがある。
以前、取材とは別件でお邪魔した際「ちょっと食べてみる?」と言われて口にした「アップルシナモンピザ」。
その時に受けた心地良い衝撃が、今回の“至極ワタクシ的”な企画立案に至ったのはここだけ話。
こちらもsleek同様に薄生地仕様。表面にはクドさのない甘さが特徴的なカスタードクリームをコーティング。ちなみにこのクリームのベースは、わざわざこのメニューだけのために仕入れていて、そこに生クリーム+αを加えてピザ生地に合うようアレンジを加える。その上にカットしたリンゴをのせて焼き上げ、仕上げにシナモンパウダーを振りかけるという、極めてシンプルなレシピ。なのにこのキャラの立ちッぷりは一体何?ケーキでもデニッシュでもタルトでもない甘味に、アツ・パリの要素が加わった唯一無二の感覚。邪道なんて、言うだけ野暮。


●Sleek hakodate cuisine(スリーク)
北海道函館市本町22-11
0138-53-0039
11:45~14:00・18:00~24:00
日曜不定休
P有


●trattoria Azzip(アジップ)
北海道北斗市七重浜8-6-2
0138-48-0202
11:30~14:30LO・17:00~20:30LO
水曜休
P有
※ピザメニューは全品テイクアウトOK

※この記事は2010年3月1日現在の内容です。
※このエントリーは「函館情報市場『ハコイチ!』」が行っています。